Pickguardを取り外すと、ボディに刻まれたFender Custom Shop製造のRelicモデルである証しが現れます。
キャビティの切削加工精度のレベルは、明らかにGibsonやRickenbakerよりも格段に上で、キャビティ底面は見事に平滑です! 日本製のギターのような美しい仕事です。切削面にバリ痕さえ残ってませんし、よく有りがちな、ピックガードを取り外したら、引き粉だらけ……すら皆無です。ある意味、戸惑いを覚えます。
塗料は、ニトロ・セルロースのラッカーと言われていますが、このメタリック・カラーの場合、アクリルのラッカーではないか? という疑念があります。これについては目下鋭意調査中です。(大袈裟な)
ミドルのPickup部とコントロール部のキャビティはわざわざマスキングされて塗装されていますね。 本来、出来ればキャビティ内は、音的には無塗装が望ましいらしいですが、通常、一緒くたにベタ塗りが普通です。このようにマスキングされた無塗装部分がある方が珍しいと思います。
それに加えて、この個体の場合、輪を掛けてかなりの極薄塗装なのがよくわかります。無塗装面と塗装面で、表面の段差が殆どないくらいですから。いくらラッカー・フィニッシュと言っても、普通、境目に段差がつくくらい、塗装面はある程度の厚みができます。
バフ掛け時に着いた、コンパウンドと削り取られたラッカーの混合粉塵がキャビティの縁に残ってます。
コントロール部のキャビティには、カラー・ネームの"Sherwood Green Metallic"と、マッチング・ヘッド仕様フィニッシュの指定がボール・ペンの手書きで入れられていました。
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