2008 Fender Custom Shop '60 Stratocaster Relic Team Built Custom

　これは、一番最近手に入れたギターで、2008年製のFender Custom Shop '60 Stratocaster Relic Team Built Custom。

　Fender Custom Shop製造の、いわゆる"Team Built"の限定仕様ものなので、通常はカラーリングされないヘッドストックも、ボディと同色にペイントされたMatched Headstock仕様で、ちょっと珍しいもの。
 　ハード・ケースも、ケース・キャンディとC.O.A.も、すべて付属のオール・オリジナル品で、新品同様のコンディションのものを海外のオークション・サイトで見つけて、この野蛮チックで超男前なルックスに即惚れてしまい、少し値切って購入。送料を足しても、日本の市場価格よりかなり安くゲットしました。

 　この"Sherwood Green"というメタリック・カラーはレアで、Custom Shopの現行品でもあまり見かけません。また、この個体は、元からカスタム仕様のTortoise（べっ甲柄）ピックガード付きで、総合的に見て、まずまずレアな仕様の1本と言えそうです。
　正統Vintage Replica仕様の7.5" Radiusのフレット・ボードに、これもOld Fashionな細めフレットなので、アクションはあまり低めにセットすると、ハイ・フレット・ポジションでのチョーキング・プレイでは音詰まりします。でも、ネックがほぼストレートなので、それでもかなり低めにセット可能ではあります。
　NutはBoneでした。
 

そして、このフレイム・メイプルの、ドン真柾目ネックがお気に入りなんです。
　Cシェイプで、厚みがかなり薄いめの個体で、握り心地＆プレイヤビリティが私的には理想形状で、大変気に入っています。
　Relic仕上げなので、新品から使い込まれた状態の「塗装剥げ」が再現されてますね。それでなくとも、ラッカーの塗装膜は激薄すの仕上げです。

　今回ゲットした2008 Fender Custom Shop '60 Stratは、かなり当たりの1本だったと思います。
　これまで、どちらかと言うと、Gibson派だったので、自前のFender Guitarとしては初めて（Bassは過去に所有）なのですが、友人諸氏所有のStratなどは何本も触れて試しています。そして、いつも思っていたのは、どうも、Stratちゅうのは鳴らんギターだな、と。いつも、そういうあまりよろしくない印象だったのですよね、Stratに関しては。だから、正直言って、Stratを欲しいと思ったことがなかった。ところが、こいつは鳴る。生音からサスティーンありまくりで、こんなに弦振動が長く続くギターは初めて。ちょっと驚きました。
　でも、本当は、Telecasterのソリッドな音の方が好みなので、同じFenderならTeleが欲しかったのですけども、こいつを手に入れて、StratはStratで気に入っちゃいました。

　このRelic仕上げというのも、生音の鳴りに関してかなり良い作用なのかも知れません。現在、Custom Shop Lineの"Time Machine Series"中、N.O.S.、Closet Classic、Relicと3種類ある仕上げ中で最も塗装が薄いですからね。特に、入手したSherwood Greenのは、HeavyめのRelic度合いで、かなりの極薄仕上げです。