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2012/01/06

Fender - Kluson Peg Head Bushing



Fender-Kluson '60s Original Tuner Bushings(Ferrules)

 見る人が見れば、一目でわかる、Fenderの1960年代のKluson用ブッシング(本物)が届きました。
 これ、Tuner本体よりも、むしろ入手が困難で……今回は首尾よく見つけられましたが。
 コンディションも、自然にちょうど良い具合のAged感で、購入価格も破格のベスト・プライスで、新春早々、ラッキーでした。

 比較しますと、こうです。

Original Fender-Kluson Bushing v/s Replica Bushings(Installed)

 現状、愛器のCustom Shop '60 Stratに取り付けられているReplicaのBushingは、Relic加工を施してある為、若干黄ばんで見えて、その点の違いの方が目立つかも知れませんが、こうして大映しにすると、切削加工の違いがよくわかると思います。メッキの質感も違いますし、オリジナルKlusonのは、表面に木の年輪のような細かな筋状の切削痕が残っていますよね。一方、Replicaの方は、近代の精密で精度の高い工作機械で製造されているので、そのような荒削りなカッティングの痕跡は表面には残っておらず、 スムースな表面に仕上がっています。(逆に、現在では大量生産においては、オリジナルのような再現加工は、逆に難しいと思われます)
 そう、「荒削り」 という言葉がピッタリかも知れません。
 Klusonは、第二次大戦前から創業していたメーカーですし、これらのパーツも、1950-60年代当時の超アナログな工作機械で製造されていたわけです。なので、製品の仕上がりにも、そういった工作機械を使用した、当時の工業製品の製造行程を映し出しているのです。故に、現代的な製品加工と比較すれば荒削りな仕上がりに見えてしまう。そして、それが、現在では「風合い」となっておるのですよね。

 形状についても、よーく見ると、微妙に違うのがおわかりでしょうか? 一段目の厚みが、Replicaのは若干薄いように見えます。二段めのトップ部分(最上部)に、Replicaのは僅かに平面な部分がありますが、オリジナルのは、エッジまでカーブしたままです。オリジナルの場合、ロットによる個体のバラつきも見られるところですが、全体的によく観察すると、オリジナルは、 やはりオリジナル然としておりますです。

 早速、取り替えて、TunerもBushingも、ぜーんぶオリジナルKlusonに! と思ったのですが、現状取り付けられているReplicaのBushingが結構タイトにはまり込んでおりまして、簡単にポロッと取れるだろーという思惑は誤算でした。(だって、Gibsonの場合は、ココが大抵ルーズなので……)
 ここは「急いてはことを為損じる」に習いまして、一旦、作業を中断。

 本当は、交換作業前に、取り外した単体同士を並べて撮影したものを比較……という企画だったのですれどね……各部サイズも計測比較して、とか考えていたのですが、また、次回に先送り、てことで。

P.S. 無難にBushingを抜き取れるToolはないものか……と探しましたところ、アメリカで大変良さげな物が製造販売されているのを見つけました。既に発注済みなので、そのToolが届き次第、Toolのレポも交えて、追記をUpしたいと思っています。

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