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2013/01/28

Fab Two

Left: 1964 Epiphone FT-79 Texan, Right: 1999 Gibson Custom Shop J-160E Reissue Limited Edition
 所有のAcousticものをまったくUpしてなかったことに気づいたので。

 Leftは、1964年製Epiphone Texanで、OriginalのBlond Finish。つまり、Sir. Paul McCartney所有の"Yesterday" Guitarと同年の同一Original品。
 TexanはGibson J-45, 50のEpiphone版かと思いきや、Scaleが異なり、こちらはLong Scaleです。なので、Low rangeがBoomyで、ふくよかでRichな低音が得られるギターです。この低音域の出方はTexan独特で、Martin系とも違うし、ちょっと他のアコギでは出せないSoundだと思います。一方、High rangeは繊細で、非常に上質なAcoustic楽器の音色、という感じです。Gibson系のアコギの音を想定して弾くと、少し戸惑われるかも知れません。Attac音は似ていますが、それ以外はJ-45, 50とはまったく別物の音がします。Neckは非常に薄く、細く、弾き易いNeckです。
 Texanは、Sunburst Finishの個体の方が生産数が多いので、Original Blond Finishのこの1964年製に的を絞ると、現在入手は激困難だと思います。
 
 Rightは、1999年製Gibson Custom Shop J-160E Reissueで、こちらもOriginalのBlond Finish。これは、日本の楽器店が独自に企画し、Gibsonに限定Orderしたものの1本で、生産数は極僅かと思われます。
 Finish違いの、いわゆるCustom Shop "John Lennon's 160E"ものと同じSpec.ではあるのですが、Orderものということでしょうか、Custom ShopのRegularものよりもこちらの方が造りが格段によろしいです。確か、桑田圭祐氏、福山雅治氏も同一品所有と聞きます。
 こうして並べてみると、J-160EのBlonde Finishの色調再現がかなり頑張っていて、隣りのTexanの経年変化した飴色とほぼ同じ感じになってますね。見た目で惜しいのは、Pickguardで、見比べればよく解るのですが、べっ甲柄の具合が違うんですよね(素材自体異なる)。現在のGibsonのべっ甲柄は細か過ぎて色調も濃いんです。それに、現在のGibsonでは、Picjguardは塗装を剥がさずに塗装の上から両面テープで貼るという安直な手抜き手法です。
 Bridge Saddleは、OriginalはCeramic製ですが、ReissueのものはT.U.S.Q.製です。やはり、Ceramicのでないと、「あの音」は出ないので、わたしはCeramicに交換しています。Soundは、以前、Originalの1958年製J-160Eを所有していた経験から、その個体と比較すると、「やはりまだ若いな」という感じでしょうか。独特の枯れた感じがまだあまり出ていない。J-160EはTopが合板なので、弾いた感じはBackとSideで鳴っている感じが独特なのですが、ReissueのものはTopもちゃんと鳴ってしまう感じなのですよね。OriginalはもっとDeadで枯れ枯れで、そこがJ-160Eの味なんですよね。
 Pickupは裸のP-90が着いていますが、Plugged & Playしたことがありません。(笑)

 この2本、Bland違いの同一メーカー製造で、Body形状もほぼ同じで見た目は似ていますが、サウンド・キャラクターがはっきり異なるGuitarで、使い分けができてよろしいです。

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